組織の安全文化を向上させる
組織の安全文化とそれを向上させるポイントを可視化し、より良い安全文化を醸成し続けるマネジメントシステムと組織体質をつくるご支援をします。
●事故対策を打っているが、あまり効果が上がらない
安全教育をしても事故が減らない、そのような場合、組織の文化に原因があるかもしれません。安全文化を可視化し、どこに改善ポイントがあるのかをつかみます。
●自社の安全文化醸成度を知りたい
データにより自社の状態(強み、弱み)がわかります。改善すべき点に集中的に手を打つことで安全文化が向上します。
●定期診断で体質向上を確認したい
定期的な実施で、安全文化(企業体質)の変化がわかります。安全方針の浸透が進んでいることが確認でき、さらなる安全文化向上策の指針になります。
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診断などを活用して、その組織の安全文化の実態とそれを生み出している要因を可視化し、安全文化を向上させるための課題を設定します。
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安全文化向上に向けた課題の解決策を策定、実行し、課題解決と組織のメンバーの安全意識向上を図ります。
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その組織の実態に即した安全マネジメントシステムを構築、運用することで、組織の安全に対する「当たり前基準」を引き上げます。
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安全マネジメントシステムを機能させ、スパイラルアップさせることで、より良い安全文化を醸成し続ける組織体質の定着を図ります。
安全文化という考え方は、1986年に起こった、チェルノブイリ原発事故をきっかけとして生まれました。
事故の調査にあたった国際原子力機関(IAEA)の国際原子力安全諮問グループ(INSAG=International Nuclear Safety Advisory Group)により定義がなされ、現在では、原子力に関わらず、幅広い分野で用いられています。
世界で最初に安全文化(Safety culture)の必要性に言及されたのは、1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故の事故報告書の中であり、事故の最終的な原因が「安全文化の欠如」と指摘されました。
その報告書において、安全文化は「現場の安全問題がその重要性にふさわしい配慮を最優先で受けられるようにする、組織と個人の特徴や組み合わせである」と定義されています。それ以降、原子力の分野だけではなく、安全が重要視される、化学プラントや医療現場等においても、「安全文化」の重要性が認識されるようになりました。
ジェックでは、「エラー・労働災害・不祥事など組織事故の発生確率に大きな影響を与える組織文化のこと」を「安全文化」と表現しています。つまり組織文化の一種です。例えば「多少の失敗を恐れずガンガン新しいことにチャレンジして行こう」と多くの人が思って実践している組織ならば、「挑戦的な文化がある」と表現されるように、「安全を何よりも最優先することこそが大切」と多くの人が考え日々の行動がそのようになっている組織が持つ文化を「安全最優先の文化がある」と表現しているわけです。
安全にかかわるすべての業界において、安全文化が醸成されている状態をつくることは欠かせません。
安全文化が醸成されている状態とは、「多くの人が安全最優先の価値観を持ち、主体的に安全確保に向けて取り組んでいる状態」を指します。 安全文化の究極の目標は、事故を未然に防ぐことです。 そのために、安全文化を土台として、組織が一丸となって潜在的リスクを発見し、解決することが重要です。
個々人一人ひとりに「安全と効率のどちらを優先しますか?」と聞けばほぼ100%「安全」と答えるでしょう。しかし、集団になると組織の力学が働いてしまい、「安全行動は褒められないけど納期遅れは叱られる」「みんながやっているから自分も一人で脚立での高所作業をしてもいいだろう」という赤信号みんなで渡れば怖くない行動になることも少なくありません。「個人のスキルアップ」だけに着手しても「組織・集団の傾向性」を変えなければ人の行動は変わらない、という「集団の特徴」を無視できないことも安全文化に焦点が当たってきている要因です。
安全文化診断は、慶應義塾大学大学院・高野研一教授の監修のもとで構築されました。本診断では、従業員の皆様に、80問の設問にweb上で答えていただき(匿名、部署等の情報のみ取得)、回答の傾向を分析するものです。設問は80問あり、選択肢は全て「非常によく当てはまる」~「全く当てはまらない」の5段階で構成されています。所要時間は15分程度です。
安全文化診断は、「安全文化の8軸」の考え方に基づいて構築されています。安全文化に関して様々な研究が過去になされてきましたが、「安全文化の8軸」は、それらの研究成果や、各国の安全文化ガイドライン等を統合して作成されました。従って、安全文化を考える上で重要な様々な側面を、網羅的に取り入れた診断となっています。その結果を整表化することによって、問題点が視覚的に浮き彫りになってきます。(※全従業員にweb環境がない場合は紙での実施となりますので、ご相談ください。)
弊社ジェックは、MS&ADインターリスク総研株式会社の安全文化診断を取り扱っています。
両社の協業により、安全文化を醸成する組織風土やマネジメントへ、より大きなソリューションの実現が可能となりました。
※当紹介ページは、MS&ADインターリスク総研株式会社ウェブサイトを参照・引用しています。
前段の「安全文化診断」でも触れたように、「安全文化の8軸」は、これまでの安全文化に関してなされてきた様々な研究成果や、各国の安全文化ガイドライン等を統合して作成されています。安全文化醸成のために、診断で可視化された課題に対して、8軸のどこに手を打つべきかを定め戦略を立てることができます。
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