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「仕事を謳歌する組織」を創る六カ条 二.仕事に意味を見出す(後編)

前回、仕事に意味を見出すことの素晴らしさを確認しました。また、時代の変化により動機づけが「外発的動機づけ」から「内発的動機づけ」に変わってきており、それにあわせて、上司のマネジメントも変わってきていることも確認しました。

本シリーズは、「仕事を謳歌する組織」を創るための六カ条を、経営トップの立場からご紹介しています。
今回は「仕事を謳歌する組織」の第二条「仕事の意味を見出す」の後半です。仕事の意味をどう見出していくのかをご紹介します。




目次[非表示]

  1. 1.「何に役立つ仕事なのか」を考え、仕事に意味付けをする
  2. 2.会社の理念の本質を自分の価値観と統合しよう
  3. 3.「お役立ちイメージ」の確立と共有



「何に役立つ仕事なのか」を考え、仕事に意味付けをする


人は、何かの役に立つことに対して、喜びの感情を持っています。他の人から感謝されることは、「良い感情」を産むことにつながります。また、特定の誰かから感謝されることではなくても、皆のために役立つことをやる場合もあります。例えば、誰も気づいていない職場環境の清潔さを保つことや、それとなく、次の工程を配慮することなどです。こういう行為ができる人は、陰ながら、「皆に役立つこと」そのものに意味を感じ、喜びを感じている場合もあります。

仕事には、「やるべきこと」と「やりたいこと」があります。「やりたいこと」で、仕事の全てが構成されるのが、本人にとっては良いのでしょうが、組織の一員として、「やるべきこと」もあるのが現実です。ただし、この「やるべきこと」というのも、理不尽なことを「やれ」と押し付けられるわけではなく、「会社・組織の理念」や、「組織からその人に期待されていること」がベースなので、「この会社(組織)を選んでここにいる自分」として、率先して果たすべき責任であるのです。この「やるべきこと」と「やりたいこと」、さらに自分の「強み」が統合できると、仕事のやりがいは倍増するのです。



どんな小さな仕事にも、意味があります。それは、全体の仕事環境をスムーズにすることに役立つ仕事であったり、次工程に役立つことであったり、創意工夫やスキルを磨くものであったりするのです。その意味を考え、どのように役立っているのかを考えることで、やりがいにつなげるのです。もし、その仕事の意味が本当に見出せなければ、その仕事はカットしてみると良いでしょう。そうすれば、意味があるのかないのか(どんな役に立っていたのか)も含めて再整理をしやすくなります。

いずれにせよ、意味が見いだせれば、「やるべきこと」にも前向きに取り組めるようになります。今の自分の仕事を「誰の、何に、どのように」役立つのか、を明確にしてみることで、お役立ちの実感が持てるようになり、更に仕事に前向きに取り組めるようになります。



会社の理念の本質を自分の価値観と統合しよう


企業理念の本質は、社会や市場をより良くすることです。それは事業の目的とも言えます。つまり、我々は何のために事業をしているのか…と言うことです。企業が、社会をより良くする価値やサービスを、市場が求める以上に、提供し続けなければ、存続できないことは、当然の理と言えます。

そのため、社会や市場をより良くするための価値やサービスを提供し続けると言う「お役立ち」を極めて行くことが、企業には求められるのです。

一方で、その組織を選択した一人ひとりも、その組織を通じて、「誰かに役立つ何か」をしたいと願っているものです。よって、企業の持つ「社会や市場をより良くすることに役立つ何か」と、個人の「役立つ何か」の一致点が見つかれば、自分の仕事は、組織を通じて、「社会や市場に役立っている」と言う意味と意義を統合させることができるようになります。 その社会的意義は、組織を通じることで、より大きな知恵と力を産むことができるようになるのです。これは、個人の自己実現や価値実現の環境を自ら創ることも意味します。

このように、個人の「やるべきこと」と「やりたいこと」、さらには「できること(強み)」を統合することを促進していけば、社会的意義を見出して仕事に取り組めるようになるのです。これらの内発的動機づけを支援し促進するマネジメントを基本とすることです。



「お役立ちイメージ」の確立と共有


では、具体的に、どのようなマネジメントを基本とすれば良いのかをご紹介します。

ジェックでは、最低でも2年に一度は、全社員に各自の「お役立ちイメージ」を整理し文書化してもらっています。「お役立ちイメージ」とは、「自分の役立つ喜びや強みを起点に、誰にどのようなお役立ちがしたいのか、この会社(組織)を通じてどのような状態を創り出したいのか」と言うイメージを、「お役立ちイメージシート」を活用して、可視化することを言います。


※ご希望の方は差し上げます。お問い合わせフォームからお願いします。

「お役立ちイメージ」を整理することで、自分の今の仕事の意味や、社会的意義が明確になってきます。

そして、この「お役立ちイメージ」を、マネジメントの土台として、チーム経営に活かしています。各リーダーが描いている「お役立ちイメージ」と、メンバーが持っている「お役立ちイメージ」の統合が、マネジメントのスタートとなります。特に、「リーダーとメンバーの対話」を通じて、リーダーが、メンバーの「お役立ちイメージ」を可視化することを支援する対話を重視しています。これは、リーダーがメンバーの美点を凝視し、メンバーのお役立ちの意識と喜びを見つけ、引き出し、拡大し、イメージ化することを支援するのです。これらを「想いの統合対話」と呼んで、目標の統合や計画の統合の前提として重要視しています。そして、各メンバーの「役立つ喜び」や「強み」をベースに役割分担や共創を行うと、非常に、自発的かつ創造的な仕事が促進され、さらにそれぞれの連携も進みます。

さらに、リーダーとメンバーの関係のみならず、同じようなターゲットやお役立ちのテーマの人達がチームを組んで、「お役立ちイメージ」の実現を共通目標化し、知恵と強みを出し合い、取り組むケースもあります。チームビルディングにあたり、各人のお役立ちイメージをチームの中で発表し合い、他のメンバーからの実現のアイデアや共感できる部分を共有し、より活き活きとしたイメージに仕上げていくこと(これをお役立ちイメージの醸成といいます)で、チーム全体に、共感と協力の意識を培い、仕事に意味を見出し、社会的意義を認識していくことを、自発的に促進していくのです。

これが全社的に当たり前になれば、組織文化を変える重要な施策にもなるでしょう。また、新たなサービスや価値の創造のヒントが組織全体から生み出されることになりますので、我々経営者は、どこに投資するのが有効なのかの判断材料にもなるのです。

このようにして、経営トップはもちろん、役員、幹部、リーダー、メンバーそれぞれが、仕事の意味を見出し、社会的意義を理解することが、「仕事を謳歌できる組織」づくりの二つ目の条件となります。



葛西 浩平
葛西 浩平
株式会社ジェック 代表取締役会長

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