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多様性からイノベーションを生む組織文化-集団性格の革新3


集団性格革新に向けての勢いづくり


経営変革を成功させるために、組織文化(集団性格)を「お役立ち道の文化」づくりに革新することが重要だと、前回まででお伝えしました。

今回は、お役立ち道の文化をつくり、革新方向にチームを勢いづけていくためにはどうすればいいのかをご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.集団性格革新の促進要因と阻害要因
    1. 1.1.コォ・イノベーター
    2. 1.2.ディス・イノベーター
  2. 2.集団性格革新に向けての「勢いづくりの五原則」
    1. 2.1.共通目的・共通目標の統合
    2. 2.2.コォ・イノベーターの育成
    3. 2.3.ディス・イノベーターの改善
    4. 2.4.もっともだの雰囲気づくり
    5. 2.5.Yライン設定とYラインチェック



集団性格革新の促進要因と阻害要因


「お役立ち道の文化」づくりに向けて集団性格の革新に取り組む場合、集団をいかに革新方向に勢いづけるかが重要になりますが、集団の中に促進する要因と阻害する要因が存在することを忘れてはなりません。

集団には、その集団のメンバーが自覚する・しないに関わらず、集団に根づいている当たり前ラインがあります。

これを「集団規準」といいます。

例えば、「挨拶はこれくらいが当たり前」「時間管理はこれくらいが当たり前」「目標に対する考え方はこれくらいが当たり前」などです。

「朱に交われば赤くなる」ということわざがありますが、その集団に属している中で、集団規準は個人に大きな影響を与えます。この集団規準をより良いものにしていくこと、これが組織文化をより良くすることにつながります。



コォ・イノベーター


この集団規準を上げるのに好影響を与える要因(存在)を、ジェックでは、「コォ・イノベーター(=集団性格革新の協力者)」と呼んでいます。

コォ・イノベーターは、お役立ち道の文化づくりに向けた集団性格革新に協力し、好影響を与える先導役です。リーダーに対するゴマすりではなく、集団性格革新の方向に納得し、積極的に協力し、他メンバーに好影響を与えます。従って、コォ・イノベーターを育成することや活用することが、集団規準をより良くする鍵となります。



ディス・イノベーター


一方、慣れ親しんだ集団規準の中にいると心地良く、それを変えようとすると、抵抗や摩擦が生じます。その結果、コォ・イノベーターとは逆の影響力を持つ人が生まれる可能性があります。この集団規準を下げる要因(存在)を、「ディス・イノベーター(=集団性格革新の阻害者)」と呼びます。

ディス・イノベーターは、お役立ち道の文化づくりに向けた集団性格革新を阻害し、全体に悪影響を与えるマイナスの英雄です。

ただし、多様な価値観を背景に反発・抵抗することもあるため、価値観を理解し、尊重し、革新に活用する方向で、再統合することが必要です。

安易にレッテルを貼ってディス・イノベーターを生み出さないこと、もしディス・イノベーターが生まれたら、他の人の革新行動を阻害している言動については、粘り強く対話を積み重ね、他の人に悪影響を及ぼしている言動の改善を図ることが大切です。




集団性格革新に向けての「勢いづくりの五原則」


以上を踏まえて、お役立ち道の文化づくりに向けての勢い(大多数のメンバーが、集団性格革新に向けて勢いづいている状態)をつくるための原則をまとめます。



共通目的・共通目標の統合


共通目的とは、経営理念、チームの役割使命コンセプト、協働して為す業務の意図のことです。つまり我々の会社、チーム、担当する業務は何のために存在するのか、ということです。

これを忘れた判断や行動では、単なる目先第一の対応になってしまいます。

平常時はもとより、進捗不具合時においても共通目的に立ち返り、メンバーと統合し、それを土台に据えることが重要です。

その上で、共通目的を果たす組織文化・チームの文化とはどのようなものか(お役立ち道の文化)を描き、その文化における集団規準とはどの様なものかを明らかにし、いつまでに、どの様な状況を、つくるのかをメンバーと統合し、共通目標とすることが出発点となります。



コォ・イノベーターの育成


お役立ち道の文化づくりに向けての鍵を握るのがコォ・イノベーターです。お役立ち道の文化づくりに賛同するメンバーに対して、その強みを活かし、影響力が発揮できる状況をつくり、その力を発揮させることでコォ・イノベーターとしての自覚と能力の強化を促進することが育成のポイントとなります。



ディス・イノベーターの改善


お役立ち道の文化づくりを判断規準として、許す言動と、許さない言動を首尾一貫し、何故その言動が許されないのかをわからせ、最初は柔らかく、段々厳しく、効果が出るまで決してあきらめずに指導することです。

ディス・イノベーターの反発や抵抗は、多様な価値観を背景に生まれるといえますので、その価値観を理解し、尊重し、革新に向けて活用するという信念を持ち、再統合することが必要です。



もっともだの雰囲気づくり


「もっともだの雰囲気」とは、リーダーに対する信頼の雰囲気です。リーダーとしてやるべきことをキチンとやることがポイントとなります。リーダー自らがお役立ち道の価値観と行動様式を率先垂範すること、また、それを判断の基準としたリーダーシップを発揮することが大切です。



Yライン設定とYラインチェック

Yラインとは、信頼を下支えする最低のライン。お役立ち道の文化づくりに向けて、このことは誰であっても行動する、という最低のラインを設け、手抜きを防止するとともに、達成感を味わわせることが重要です。

以上の五原則の活用で、お役立ち道の文化づくりに向けた勢いをつくることができます。



需要創造に向けた経営変革は、戦略面、能力面だけではなく、集団性格の革新、つまりお役立ち道の文化づくりが必須です。ぜひ、「勢いづくりの五原則」を活用してください。



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