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ハラスメントを気にしすぎて指導できない?マネジャーに必要なメタ認知とAIロープレ

「これはパワハラと思われないだろうか」
部下への指導やフィードバックの場面で、そんな不安を感じるマネジャーが増えています。

もちろん、ハラスメントを防ぐことは重要です。相手を尊重し、適切なコミュニケーションを行うことは、マネジャーにとって欠かせない役割の一つです。

一方で、ハラスメントを意識するあまり、
「厳しいことが言えなくなった」
「部下に注意することをためらってしまう」
「何を言ってもハラスメントになる気がして、当たり障りのない話ばかりになってしまう」
という状態になってしまうとしたら、それもまたマネジメント上の課題ではないでしょうか。

ハラスメントを防ぐことと、マネジメントを控えることは、同じではありません。
必要なことを伝えながら、相手の成長を支援する。そのためには、マネジャー自身が「自分は今、どのように相手と関わっているのか」を振り返り、必要に応じて自分の考え方や行動をアップデートしていくことが大切です。

その鍵となるのが、自分事化、メタ認知、そしてアンラーニングです。

なぜハラスメントは起きる?「自分にとっての当たり前」と相手の認識は違う

ハラスメントについて考えるとき、「相手を傷つけるつもりがあったかどうか」だけでは捉えきれない難しさがあります。
例えば、マネジャーは部下の成長を思って、
「もっと主体的に動いてほしい」
「これくらいは自分で考えてほしい」
「この仕事は何度も経験しているのだから、もうできるはず」
と伝えたとします。

しかし、受け手である部下は、
「自分の努力を否定された」
「期待ではなく、責められていると感じた」
と受け取るかもしれません。

同じ言葉でも、人によって受け止め方や意味づけは異なります。
さらに私たちは、これまでの経験や価値観をもとに、無意識のうちに相手や状況を判断しています。
「自分が若い頃は、これくらい言われても普通だった」
「仕事は背中を見て覚えるものだ」
「厳しく言われたほうが成長できる」
こうした「自分にとっての当たり前」が、相手にとっても当たり前とは限りません。

だからこそ、ハラスメントを防ぐためには、相手の言動だけを見るのではなく、自分自身のものの見方や関わり方にも目を向ける必要があります。

ハラスメントを自分事化するために、マネジャーが振り返りたいこと

ハラスメント研修を受けると、多くの場合、「こういう言い方はしてはいけない」「こういう行動はハラスメントになる可能性がある」という知識を得ることができます。
しかし、知識を身につけるだけでは、実際の場面での行動は変わりません。

大切なのは、「自分はどうだろう?」と考えることです。
例えば、
部下の話を最後まで聞く前に、答えを決めていないか
「普通はこうする」という自分の基準を押しつけていないか
部下ができていないことばかりに目が向いていないか
「本人のため」と思うあまり、伝え方が一方的になっていないか
・反対に、ハラスメントを恐れるあまり、必要なフィードバックを避けていないか
こうした問いを、自分自身に向けてみる。

ハラスメント対策の第一歩は、「自分は大丈夫」と思うことではなく、自分の関わり方を振り返ることなのではないでしょうか。

マネジャーのハラスメント対策に役立つ「メタ認知」とは?

では、自分の関わり方を振り返るには、どうすればよいのでしょうか。
そこで役立つのが、メタ認知です。メタ認知とは、簡単に言えば、自分自身の考え方や認知、行動を一歩引いて捉えることです。
例えば、部下から、「今の言い方は、ちょっときつく感じました」と言われたとします。
そのとき、
「そんなつもりはなかった」
「これくらいで傷つくのはどうなのか」
と反応することができます。

そして一方で、
「自分は、なぜこの言葉を選んだのだろう?」
「自分は部下をどんな前提で見ていたのだろう?」
「自分にとっての“普通”を、相手にも求めていなかっただろうか?」
と、一歩引いて自分を見ることもできます。

この「一歩引いて見る」ことが、マネジャー自身の気づきを生みます。
そして、メタ認知によって気づきを得たら、次に必要になるのが、これまでの自分のやり方を問い直すことです。

メタ認知について詳しく知りたい方はこちら

マネジャーにもアンラーニングが必要。「これまでのやり方」を問い直す

マネジャーになった人は、それまでの仕事経験の中で、さまざまな「仕事の仕方」や「人との関わり方」を身につけています。それは、これまで成果を出すために役立ってきた大切な経験でもあります。
しかし、環境が変われば、求められるマネジメントも変わります。
以前は効果的だった指導方法が、今の部下にも同じように効果的とは限りません。
だからといって、これまでの経験をすべて否定する必要はありません。

必要なのは、「これまでのやり方を捨てる」のではなく、「今の環境でも、このやり方は有効なのか?」と問い直すこと。それが、アンラーニングです。
「自分はこういうマネジメントをしてきた」から、「今のメンバーには、どのような関わり方が必要なのだろう」へ。

マネジャー自身が学び直し、自分の行動をアップデートしていくことが求められています。

アンラーニングについて詳しく知りたい方はこちら

ハラスメントを防ぐ知識だけでは、マネジメントの行動は変わらない

ここまで読んで、「確かに、自分の関わり方を振り返ることは大切だ」と思っても、実際の場面でできるかというと、簡単ではありません。
例えば、部下から、
「ちゃんとやっています」
「前にも説明しましたよね」
「そのやり方は納得できません」
と言われたとします。

頭では、
「まず相手の話を聞こう」
「決めつけないようにしよう」
「冷静に対話しよう」
と思っていても、いざその場になると、つい感情が先に出てしまって、否定したり強い口調になったりすることがあります。これはマネジメントに限ったことではありません。

知識を得ることと、実際に行動できることの間には、距離があります。
だからこそ、「実際にやってみる」機会が必要になります。

AIロープレでハラスメント対応・部下指導を練習する

そこで、これからのマネジャー育成で活用できるのが、AIロープレです。AIを使えば、実際の部下との対話を想定して、さまざまなケースを繰り返し練習できます。

例えば、「つい強く指導してしまうマネジャー」であれば、
AIを部下役として、「何度言われてもできないって言われましたけど、私なりにやっています」と返すように設定します。
それに対して、マネジャーがどのように言葉を返すのか。
そして、
相手の話を聞けているか
決めつけた表現になっていないか
自分の正しさを押しつけていないか
・相手の考えを引き出せているか
など振り返りフィードバックを受けます。

一度でうまくできなくても構いません。
AIロープレでは、できているできていないも重要ですが、「今の言い方はどうだっただろう?」と自分の現状に気付くことができ、アドバイスをもとに何度でもやってみることができます。

AIを相手にすることで、実際の部下との関係を損なうことなく、何度でも練習することができます。

「ハラスメントが怖くて指導できない」マネジャーが抱える課題

一方で、これとは反対のタイプのマネジャーもいます。「何を言ってもハラスメントと思われるのではないか」と考え、必要なことまで伝えられなくなってしまうマネジャーです。

しかし、マネジャーの役割は、部下に嫌われないことではありません。部下の成長や仕事の成果のために、必要なことを伝えることも重要な役割です。

だからこそ、「ハラスメントをしないための練習」だけでなく、「必要なことを適切に伝えるための練習」も必要になります。

例えば、AIロープレでAIを相手に、「この仕事の進め方について、一度一緒に振り返ってみよう」と伝えてみる。そのときにAIからどのような反応があるかを経験しながら、
「もう少し具体的に伝えてみよう」
「ここは相手の考えを聞いてみよう」
「この部分は、必要なフィードバックとして伝えてよいのではないか」
と試行錯誤することができます。

つまり、AIロープレは、マネジャーを「失敗しないようにする」ためだけのものではありません。「まず、やってみる」ための練習の場にもなるのです。

ハラスメント対策=マネジャーが萎縮すること、ではない

ハラスメント対策を進めることは、マネジャーに「何も言わないでください」と求めることではありません。
大切なのは、相手を尊重しながら、必要なことを伝えることです
そのためには、
自分の「当たり前」に気づく。

自分の関わり方を一歩引いて見る。

これまでのやり方を問い直す。

実際の場面を想定して、やってみる。

振り返り、また試してみる。

この繰り返しが必要です。
そして、このプロセスは、ハラスメント対策だけのものではありません。

変化する人や組織に合わせて、マネジャー自身が自分の考え方や行動をアップデートしていくプロセスでもあります。

ハラスメント対策の先にある、より良いマネジメントと関係づくり

ハラスメントを防ぐことは、もちろん重要です。
しかし、その先に目を向けると、目指したいのは「ハラスメントを起こさないマネジャー」だけではないはずです。

必要なことを伝えられる。
相手の話を聴ける。
自分の思い込みに気づける。
うまくいかなかったら、自分の関わり方を振り返ることができる。
そして、必要に応じて自分自身を変えていける。

そんなマネジャーが増えることで、マネジャーとメンバーの関係も、組織のコミュニケーションも変わっていくのではないでしょうか。

ハラスメント対策を、「禁止事項を覚えること」で終わらせない。
マネジャー自身が自分の関わり方を見つめ、学び直し、実践しながらアップデートしていく。

そのための一つの方法として、AIロープレという新しい「練習の場」を活用してみてはいかがでしょうか。

AIを活用してマネジャーの実践力を高める「with AI」

ジェックでは、AIを活用し、マネジャーが実際の部下との対話を想定したロールプレイを繰り返しながら、マネジメントスキルの向上を目指す「with AI」を提供しています。

「分かっているけれど、実際の場面ではできない
そんなマネジャーの「実践」を、AIとの対話によって支援します。

マネジャー自身がアップデートし続けること。それが、これからの組織づくりにもつながっていきます。

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株式会社ジェック マーケティングチーム
株式会社ジェック マーケティングチーム
株式会社ジェックマーケティングチームです。企業や組織の課題解決のヒントになるコラムを発信してまいります。株式会社ジェックの特長である「行動理論の改革」と「集団性格の革新」をわかりやすくお伝えします。激変する今の時代に、アップデートできる人づくり、組織づくりの参考としていただければ幸いです。

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