
インテグリティが変革の起点になる ─経営と人材の未来を支える力とは
あなたの組織では、こんな悩みはありませんか?
- 部下との信頼関係が築けず、率直な対話ができていない
- マネジャーが評価や失敗を恐れて、リーダーシップを発揮できない
- 組織の理念やバリューが、現場の行動につながっていない
こうした状況の背景には、実は「インテグリティ(誠実さ・一貫性)」の揺らぎが潜んでいることがあります。いま、企業の持続的成長を支える“見えない資産”として、インテグリティの重要性が再認識されつつあります。
本記事では、組織開発・人材育成の観点だけでなく、「業績」や「企業価値」との関係にも焦点を当てながら、インテグリティの本質と、その可視化・向上を支援する弊社の「インテグリティ診断」の活用についてご紹介します。
今、なぜ「インテグリティ」が問われるのか
変化と不確実性の時代において、企業が掲げるビジョンや戦略が社内外の共感を得るためには、リーダー自身の“あり方”が問われています。
インテグリティとは、「正直である」「誠実である」といった意味だけでなく、「言行一致」「一貫性」「他者への配慮と責任感」などを含む、人や組織の信頼の源泉です。
とくにマネジメント層にとっては、部下や顧客、上司との関係性のなかで、何を大事にし、どう意思決定し、どんな姿勢で向き合うか─その“土台”をなすのが、インテグリティと言えます。
インテグリティとは何か:その定義と組織に与える影響
インテグリティを持つリーダーには、次のような特徴があります。
- 自分の価値観に基づき、ぶれずに判断し行動する
- 他者に対して敬意と責任をもって関わる
- 「できないことはできない」と正直に伝える誠実さと勇気がある
こうした資質は、組織の文化や行動規範に大きな影響を与えます。たとえば、「指示を待つ文化」や「保身が優先される空気」は、インテグリティの欠如から生じることも少なくありません。
一方で、インテグリティのあるリーダーがいるチームでは、メンバーは安心して意見を出し合い、互いを信頼しながらチャレンジできる土壌が生まれます。
人材育成・チームビルディングへの波及効果
「部下が育たない」「チームがバラバラ」といった声の背景には、リーダー自身の“立ち居振る舞い”が大きく影響しています。
インテグリティは、部下からの信頼を得るうえで不可欠な要素です。
たとえば、「言っていることとやっていることが違う」「正しいことを言っていても、人として信じられない」と感じさせるリーダーには、メンバーはついてきません。
逆に、インテグリティを体現するマネジャーは、「あの人のもとで働きたい」と思われる存在となり、チームの一体感や挑戦意欲が高まります。
また、価値観の異なるメンバー同士が共通言語として「誠実さ」「信頼」「一貫性」を共有することで、世代を超えた協働も促進されます。
業績・企業価値への影響
インテグリティは、「人材育成」や「チームづくり」だけでなく、組織の成果や企業価値そのものにも直結する要素です。
Gallupの調査によれば、エンゲージメントが高い職場は、業績や生産性、顧客満足度が高く、不正リスクや離職率も低いことが報告されています(※1)。
これらの職場に共通するのが、信頼に基づくマネジメント、つまり「インテグリティのあるリーダーシップ」です。
また、経済産業省の「人材版伊藤レポート2.0」でも、人的資本経営の要素として、リーダーシップのあり方や行動規範の明確化が挙げられており、インテグリティは人的資本の中核をなす資質といえます(※2)。
“可視化”が行動を変える:ジェックのインテグリティ診断
インテグリティは見えにくい力ですが、ジェックの「インテグリティ診断」では、リーダー自身の思考・行動傾向を4つの要素で可視化し、成長の手がかりを明らかにします。
診断後は、「自己認知 → 振り返りと対話 → 行動変容」というステップを通じて、実際のマネジメントに変化をもたらします。
これにより、単なる研修で終わらない、行動変革と組織文化の進化を実現することが可能です。
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インテグリティ診断|株式会社ジェック
変化の時代に問われる「見えない力」
テクノロジーやスキルがいかに進化しても、最後に組織の成果を左右するのは「人」であり、「その人がどんな価値観を持ち、どう行動するか」です。
だからこそ、今あらためてインテグリティが注目されています。
もし貴社が、
- 信頼されるマネジメントができるマネジャーを育てたい
- 組織の文化をより良くしたい
- 人的資本経営に本格的に取り組みたい
とお考えであれば、まずは「インテグリティ」という視点から、組織を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
【参考文献・出典】
※1:Gallup “State of the Global Workplace”
https://www.gallup.com/workplace/349484/state-of-the-global-workplace.aspx
※2:経済産業省「人材版伊藤レポート2.0」
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/human_capital/index.html