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お役立ち道経営の行動理念(1) - 「お役立ち道経営」実践のために新たな行動様式を身につける


「お役立ち道」の軸で情報を串刺しにして、社会をより良くする新たな価値を共創する。そのための行動理念

これまでご紹介した「お役立ち道経営」。それを具体化していく上で必要とされるのが、行動理念です。「お役立ち道経営」の実践には、社員一人ひとりの考え方や行動を変えていくことも伴います。それを「五つの行動理念」としてまとめました。

この五つの理念には、どのような想いが込められているのか。それはより良い社会づくりにどのような影響を与えるものなのか。引き続き、代表の葛西が語ります。

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目次[非表示]

  1. 1.「お役立ち道経営」と行動理念の関係性
  2. 2.「行動理念」は変わらないものか
  3. 3.「役に立ちたい意識」に気づいたきっかけは?



「お役立ち道経営」と行動理念の関係性


Q.今回は「お役立ち道経営」を実践するための「五つの行動理念」についてお話を伺うわけですが、詳細をお聞きする前に、「行動理念」を策定した理由を説明してください

A.「お役立ち道経営」に変えるということは、最終的には、「自社の業績向上」から「より良い社会づくり」に経営の目的や狙う成果が変わってくるということです。成果の「量」を変えるのではなく、「質」を変える必要がある。そのためには、経営のあり方も変える必要があるのと同時に、社員一人ひとりの考え方と行動も変えていかなければなりません。同じ行動を取っていても、成果の質は変わらないからです。

しかも、これまでの「行動様式」を、新たな「行動様式」に変えていくわけですから、なかなか一足飛びでは変えることはできません。人は、慣れ親しんだ行動を「頭でわかっていても」すぐに変えることは難しいものだからです。コロナ禍でも、新しい生活様式・行動様式への定着が難しいことを実感されておられる方も多いと思います。

変えていくには、経営の姿勢・日々のマネジメント・何より社員一人ひとりが自発的に変えていこうという意欲が無くては変えることはできません。

そのための指針として、「五つの行動理念」をまとめました。


「お役立ち道経営」を実践するための五つの行動理念

  1. 「お役立ち道」の仕事ぶりを磨く
  2. お役立ち道の人間観に立つ
  3. 「お役立ち道の文化づくり」のコォ・イノベーターを目指す
  4. 価値共創のパートナーを実践する
  5. 理念統合のマネジメントを実践する


「行動理念」は、ある意味、概念的な表現にしています。細かく設定すると、「これはうちの現場とは実情が違う」「この行動はOKなのか?これはNGなのか?」など、答えを相手に求めるようになってしまうからです。「行動理念」の本質を自分自身で理解し、自分の仕事の場合、自分の日々の行動の場合、どうしていこうかというのを、自分自身で考えながら変わっていく機会にしていただきたいと思います。それが、一人ひとりの、真の成長にもつながると信じています。



「行動理念」は変わらないものか


Q.ジェックの社員も、以前からこの五つの行動理念に基づいて行動していたのですか?

A.いえ、時代によってもっとも重視すべき行動理念は変化していきました。例えば10年ほど前に、「Y理論の人間観(D.マグレガーが著書『企業の人間的側面』で提唱)」を重視したマネジメントや、サービス提供(コース担当)をしていきましょうと打ち出しましたが、今回の行動理念の改正で、「Y理論の人間観」という表現を一歩進めて「お役立ち道の人間観」としました。このように、行動理念は経営理念や社会情勢、あるいは我々のレベル、及び目指す目標に応じて変化していくものだと思っています。

もちろんジェックに根づいている「美点凝視」や「微差は大差なり」といった言葉のように、変わらず大切にしていきたい考え方もあります。今回整理・進化した五つの「行動理念」は、「誰かの役に立ちたい意識」を体現し成果(個人と組織のお役立ちビジョン実現)を出していくための、「これだけは必ず意識する」という最低限の指針と言えます。



「役に立ちたい意識」に気づいたきっかけは?


Q.葛西さん自身が、「役に立ちたい意識」に気づいた原点となる体験を教えてください。

A.私は、営業職としてジェックに中途入社しました。私なりにがんばっていたものの、売れない日が続きました。売れない営業は去る、というのが当たり前の時代でしたので、いよいよ辞めなければならないなと思った一方、悔いがありました。それが何か自問したところ、この会社で私は「最高の自分を出していなかった」という想いに至りました。


最高の自分とは何かを考えてみたところ、高校時代にクラスの長として文化祭や体育祭などを指揮して、「一人ひとりの個性を引き出して全体を盛り上げていく」ことに集中したときに、知恵が出てきて周りのこともよく見えていたと気づきました。

こういう状態を、ジェックの営業でも再現できないかと考え始めました。

最初は、米粒くらいの「一人ひとりの個性を引き出して全体を盛り上げる」という気持ちでしたが、それを考え続け、お役立ちをしているイメージを膨らませ続けたところ、ようやくドッジボールくらいの大きさになり、部長クラス以上の面談ができるようになってきました。それに伴い、成果も上がってきました。

この体験が原点になっています。


(つづく)「お役立ち道経営」記事一覧

※この記事は、外部ライター様による葛西へのインタビュー記事です。


葛西 浩平
葛西 浩平
株式会社ジェック 代表取締役会長

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