
【遅報】2020年 新入社員の「意識調査」結果
2020年4月。日本で第1回目の緊急事態宣言発出されました。
例年3月・4月は、多くの企業様で、新入社員研修をご実施いただいておりましたが、昨年は、この時期の導入研修(集合型)に対し、どの企業様も悩まれて、研修の中止、内製化、実施時期の変更、オンライン研修やeラーニング学習への切り替え、などなど、様々な選択をされました。
その結果、ジェックでも、各社様への新入社員研修(導入研修)のご支援を、2020年秋ごろまで行いました。その中で、「新入社員」としての意識動向が把握できると判断した4月から6月までの統計データをご報告いたします。
「ジェック 社員意識調査」とは
「ジェック 社員意識調査」とは、企業人・組織人に求められる意識の傾向をつかむ上で有効な50設問で構成しており、分析結果を“企業人として重要な 「5つの意識」” として、五角形のグラフで表します。
各項目25点満点。20点を超えると、その意識が高いと判定しています。
当調査は、企業人の基礎意識を測るもので、経験年数問わず実施をしています。特に「新入社員研修」においては、研修の最初に、現在の意識(ほとんどの方が「学生意識」)を確認し、数日間の研修後に、再度調査し、研修期間の成長度合いを測っています。
わずか数日間でも、学んだ知識や、変わった意識によって、調査結果が大きく変化する人も多く、新入社員にとっては、「人は変わることができる・成長できる」という自信付けになります。また、採用した側は、その人の「基本的な」意識傾向を知ったり、成長の傾向がわかり、社内研修や、配属後の指導に活かしていただいております。
当然、ジェックが考える“企業人としてもつべき考え方・意識”の傾向を調査するものであり、若者の意識傾向全般を調査するものではありません。「人は(勝手に)育つのではなく、(周囲が)育てるものである」という意識で、社員の良い面に着目して、強みを引き出していくマネジメントにお役立てください。
2020年 意識調査結果 経年比較(毎年3月~5月実施 対面)
1 職業人
の意識
|
2 自己実現
の意識
|
3 貢献・報酬
の意識
|
4 組織活動
の意識
|
5 人間関係
の意識
|
|
2020年 |
13.8 |
15.0 |
14.8 |
15.9 |
15.7 |
2019年 |
13.6 |
14.7 |
14.6 |
15.5 |
15.9 |
2018年 |
13.7 |
14.6 |
14.4 |
15.6 |
16.1 |
2020年は、4月対面コースのデータです。緊急事態宣言発令以降は、オンラインコースで実施、または、延期したため、対象データはありません。
経年変化は、緩やかな傾向として、「2 自己実現の意識」「3 貢献・報酬の意識」が次第に高くなっており、「5 人間関係の意識」が下がっています。
2020年 4月と6月の比較
次に、2020年の4月ご参加者・6月ご参加者の実施データを比較してみました(対面コース・オンラインコース含む)。研修内容は、4月、6月とも同じです。
1 職業人
の意識
|
2 自己実現
の意識
|
3 貢献・報酬
の意識
|
4 組織活動
の意識
|
5 人間関係
の意識
|
|
2020年4月 |
13.9 |
15.1 |
14.6 |
15.9 |
15.8 |
2020年6月 |
13.8 |
14.2 |
14.0 |
14.3 |
16.1 |
4月に研修を受けたご参加者より、6月に研修を受けたご参加者の方が、1~4は、総じて低くなっています。入社後、コロナ禍で、思うように仕事ができなかったり、出社すらままならず会社(社内)に対する理解が進まなかったり、組織活動が体験できなかったりなど、「働くことの理想」と「現実」のギャップで、一時的に意識が下がってくる時期と考えられます。
担当所感
今回、公開コース(各企業から数名ずつお集まりいただくジェック主催コース。4月、7月、11月開催)を担当したインストラクターの所感をもとに、その傾向をお伝えします。
- まじめで素直に取り組んでいらっしゃいました。
- 指示されたことはやりきることができます。
- 反面、「まずやってみる」という意欲が薄く、率先して動くより、「様子を見る」方が多くいらっしゃいました。
- 7月コースのご参加者は、挨拶の徹底など、各社でばらつきがみられました。
- 11月コースのご参加者は、提出物を主体的に持ってくるなど、自ら考え、主体的な行動がみられました。
2021年度も、対面コース、オンラインコース、eラーニングなど、各社様のご事情に合わせて実施をいたします。新入社員の皆様の、良きスタートの一助となりますよう、努めてまいります。
ジェック