
【Webinar Report】お役立ちの経営戦略 (5)ビジョン浸透と人財育成
2020年5月28日(木)から、5回に渡って、ウェビナー「新たな『お役立ち』創出のための経営戦略とは ~未知の時代における「共創」の再定義~」を開催しました。先行き不透明な、この時代において、これからの経営のあり方・戦略のポイントは何か、人財育成の方向性など、高いご関心をいただき、多くのお客様にご参加いただきました。今回は、第5回目の様子をご案内いたします。
ビジョンから戦略課題を導く
第4回では、前例にとらわれないビジョンの作成の重要性と、作成ポイントについてご紹介しました。今回は、そのビジョンの浸透と、戦略実現のための、メンバーの巻き込み方と人財育成についてです。
まず、ビジョンから、戦略課題に導く思考回路をご紹介しました。
まず、ビジョン=ありたい姿から、「何ができればよいか」を導き出し、それを実現するための障害を洗い出し、強みを活かした戦略課題を導くのです。
社員に浸透させる場合には、「ビジョン=ありたい姿」だけを浸透させるのではなく、そのためには、何ができるようになって、どういう道筋で進むのかを見せることで、イメージづくりにもつながり、より、現実的に「達成したい中長期目標」として、捉えることができるようになります。
さらに、ビジョン実現のためには、下記の図の円の項目のように、全体最適の視点で、様々な手を打っていくことが求められます。そして、そうすることで、ビジョン浸透の過程で、様々な効果が生まれてきます。
ビジョン浸透&実現のシナリオは、組織と社員の「行動変容」のシナリオでもある
ビジョン実現のためには、今までの行動様式や技能では、通用しないこともあります。特に、今の時代は、社員一人ひとりの「創造性の発揮」も求められています。
これまでの行動様式から、新しい行動様式に変えていくことは、なかなか難しいことです。
ジェックでは、その乗り越えていくプロセス(社員の心理的な壁、技能的な壁、組織文化の壁など)を7つの関所(※6つの関所としてご案内しているコースもあります)として、まとめています。この関所を意識した、ビジョン・戦略浸透のプロセス、人財開発・組織開発のプロセスの構築が望まれます。
最後に、ビジョン創造・浸透を通じて、変革を推進しておられるお客様の事例をお伝えしました。
セミナー後アンケートより
今回で、当ウェビナーのシリーズは終了です。5回通して、ご参加いただいたご参加者も多数おられました。ありがとうございました。
ご参加いただいた方より、下記のお声をいただきました(第5回めの内容に関するアンケートより抜粋)。
- 今後の実践への足掛かりとなった。部下の指導などに活用したい。
- Vision浸透に関しての重要性を再認識できた。
- セミナー5回を通して、お役立ち精神の考え方が非常に参考になった。
- 現在の課題と進めたい方向そして方法について学べた。参考にしたい。
- 人の行動が変わり、定着するまでの関門の考えかた。粘り強い長期取り組みが必要。
- 今年度中に当社ならではの人財育成の仕組みづくりまで落とし込めるようにしたい。
当初、4月中旬に、弊社のお客様をゲストスピーカーにお招きして、「価値創造型」の経営変革について、大規模セミナーを開催する予定でした。ところが、2月3月と新型コロナウイルス感染症が拡大し、3月中旬に開催を断念いたしました。
我々も、先が見えないなか、お客様に何をご提供していけばいいのか、緊急事態宣言期間に議論を重ね、「コロナ禍の先の経営について、お客様に提言をしていこう」と、今回の企画に至りました。
初めてのウェビナー開催ということで、運営面やプレゼンの方法について、至らない点がありましたこと、お詫び申し上げます。
また、そのような中、多くのお客様にご参加いただき、様々なお声を頂戴しました。大変ありがとうございました。
引き続き、お役に立てる情報をお届けしてまいりたいと存じます。
◆このセミナーの資料を請求する/このテーマについて相談する お問い合わせフォームへ >>
ウェビナーの全体像
- 第1回 経営幹部の役割責任 2020年5月28日
- 第2回 経営変革上の問題抽出と解決 2020年6月25日
- 第3回 需要創造のサイクルで顧客戦略の創出 2020年7月21日
- 第4回 新中長期経営ビジョンの創出 2020年8月25日
- 第5回 組織変革に向けたビジョン浸透と人財育成 2020年9月29日
新たな価値をステークホルダーと共創し、イノベーションを起していくために必要な要素を、体系化しております。その根底にあり、目指したい経営の方向性が「お役立ち道の経営」です。
◆このセミナーの資料を請求する/このテーマについて相談する お問い合わせフォームへ >>