
【Webinar Report】お役立ちの経営戦略 (4)新中長期経営ビジョンの創出
2020年5月28日(木)から、5回に渡って、ウェビナー「新たな『お役立ち』創出のための経営戦略とは ~未知の時代における「共創」の再定義~」を開催しました。先行き不透明な、この時代において、これからの経営のあり方・戦略のポイントは何か、人財育成の方向性など、高いご関心をいただき、多くのお客様にご参加いただきました。今回は、第4回目の様子をご案内いたします。
「天国の動機づけ」による本気の変革への挑戦!
コロナ禍においては、「このままでは、会社は存続できない」という危機感に訴える動機づけが増えています。これはとても大切なことで、危機感を共有し、それを一丸となって乗り越えよう・変わっていこうという意識を醸成し、行動を強化することにつながります。ジェックでも、この危機感の醸成により、このコロナ禍を通じて、今まで一向に進まなかったデジタル化が一気に進みました。
非常時には、このように、「危機感」に訴える動機づけが功を奏します。
ところが、一定期間過ぎると、この「危機感」にも慣れが生じ、外発的要因によるマイナスの動機づけを繰り返すと、社員も疲弊をしていきます。
そこで必要なのは、「こうなりたい」「これをやろう」「世の中にこういう貢献ができる組織になろう」という、社員の欲求や希望を喚起する、プラスの動機づけです。ジェックでは「天国の動機づけ」と言っています。この動機づけの元が、理念に立脚した、お役立ちビジョンなのです。
そこで、今回のご参加者に、以下の質問に、投票をしていただきました。
Q.貴社がビジョン創出で実現したいことは何ですか?(複数回答可)
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組織の共通の判断基準となり使命感を醸成させる 71%
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自社のこだわりが戦略に反映され商品・サービスに差異化を生み出す 36%
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どんな成果を出す人と組織なのかのブレがなくなり相乗効果が生まれる 46%
- 業績成果の「質」が変わり働き甲斐と成長を促進させる 82%
- 上記数字は、全回答者のうち、何パーセントの方が選択したかです。文字の下のマーカーの長さで、グラフを表現してみました。正確ではありませんのでご了承ください。
個人ビジョンを包含して、組織ビジョンを醸成する
さらに、会社のビジョンを一方的に社員に押し付けるのではなく、「会社のビジョン実現は、私の個人ビジョンの実現につながる」という、「個人の想いや欲求」とも連動させることが重要です。
そのためには、会社のビジョンを浸透させることに注力することも大事ですが、それよりも、日ごろから、個人の「お役立ちイメージ・お役立ちビジョン(何に対して、どう貢献したいのか)」を醸成し、組織内で共有する機会を持ち、お互いに実現し合う仲間づくりをしたり、そのお役立ちビジョンを集めて、全社ビジョンに昇華させていく作業が求められます。
ビジョンは、前例にとらわれず自由に
では、ビジョンはどうやって作るのか。
ウェビナーでは、そのフレームワークと、「ビジョン共創会議」についてご紹介しました。
最後に、ビジョン創造・浸透を通じて、変革を推進しておられるお客様の事例をお伝えしました。
新型コロナウィルス感染症の拡大から、もうすぐ1年。
この先が見通せない焦りや苛立ちや疲弊している企業様や社員の方も多いかと思います。
この機会に、ビジョンの見直しを行い、新たな未来を「自分たちの手で」創っていこうという機運づくりをしてはいかがでしょうか。
このビジョンを、どう浸透させていくかについては、次回をお楽しみに。
ご興味がありましたら、下記からお問合せください。
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ウェビナーの全体像
- 第1回 経営幹部の役割責任 2020年5月28日
- 第2回 経営変革上の問題抽出と解決 2020年6月25日
- 第3回 需要創造のサイクルで顧客戦略の創出 2020年7月21日
- 第4回 新中長期経営ビジョンの創出 2020年8月25日
- 第5回 組織変革に向けたビジョン浸透と人財育成 2020年9月29日
新たな価値をステークホルダーと共創し、イノベーションを起していくために必要な要素を、体系化しております。その根底にあり、目指したい経営の方向性が「お役立ち道の経営」です。
ウェビナーレポートも随時更新してまいります。
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