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第10話:「自分流」のお役立ちを見出す①


 企業として、お役立ち道の文化を作るためには、「お役立ちの価値観」「挑戦の価値観」「協調の価値観」を高めることが必要であることをお伝えしてきました。
  いま、実現するお役立ち道経営(第1~8話)参照

しかし、「そうはいっても、なかなか難しそう・・」と思った方も多いのではないでしょうか。




 ​​​​​変化の激しい時代に成長する組織は、一人ひとりが個性や強みを磨き、「多様な個」の集団となることが必要です。みんなが同じような個性、同じような考え方の組織では、ケミストリー(化学反応)が起きず、新しい価値を生み出すことができないからです。

 かつての日本企業は、「右向け右」を良しとする風土があり、個性や強みを押し殺してみんなと合わせる人が多数を占めていました。しかし、これからそのような企業は淘汰される恐れがあります。

 
 そこで、私たちは今いるステージ(企業・組織等)において「多様な個」の一人となるために、自分の個性や強みを生かした「自分流のお役立ち」を考えることが必要になります。自分らしく活躍し、自分だからこそできるお役立ちができれば、やりがいもパフォーマンスも高まると思いませんか?

 自分流のお役立ちを考えるステップは、「WILL」「CAN」「MUST」です。
 
【WILL:価値観】
「自分が大切にしている価値観」です。どのような状況に置かれても、自分の価値観が満たされていれば人は前向きになれます。そして、やりがいを感じます。例えば「仲間と一体感を得たい」「常に新しいチャレンジをし続けたい」「自分だけのオリジナリティを発揮したい」など、人によって大切にしたい価値観は違います。

 
【CAN:強み】
「自分の強み」です。自分の強みが活かされれば、パフォーマンスが高まります。そして、自分だからこそできる、自分らしいお役立ちにつながります。強みは「やさしい」「いつも前向き」といった人格的なものもあれば「〇〇の資格を持っている」「システム部にいたことがある」「飲食業界に知り合いが多い」等、スキル・経験・人脈などの強みもあります。

 
【MUST:やるべきこと】
「やるべきこと」つまり、所属している組織から期待されている事です。例えば、営業であれば「新規市場の開拓」、経理であれば「コスト削減策の提案」等があるかもしれません。組織から期待されていることを無視して、WILLとCANだけをベースに行動を取ってしまっては、その組織にいる意味はありません。今のステージ(組織)で活躍するためには、組織の期待を汲み入れることが必須です。


 このように、自身のWILL・CAN・MUSTを把握し、「価値観を満たす」「強みを活かす」「組織の期待に応える」方向で、自分流のお役立ちを見出していきます。

 私は、様々な企業で自分流のお役立ちを見出すお手伝いをしていますが、「ここまで自分のことを考えてこなかった」と言う方が多いのが現実です。

 確かに、日々の仕事に追われていると、目の前の仕事に意識を集中させますが、「自分は何がしたいのか?」「自分の強みは何か?」などと考える機会はなかなかありませんし、そのような余裕もありません。
 
 しかし、自分のことを改めて考え、「自分流」を追求しないと、せっかく与えられた仕事のステージで「自分らしさ」を発揮できないまま、仕事人生を終えてしまうかもしれません。
 
 次からは、具体的にWILL・CAN・MUSTを考える方法をお伝えしていきます。

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いま、実現するお役立ち道経営(第1~8話)もぜひご覧ください!

 

いま、実現するお役立ち道経営



 

「世の中の役に立ちたい」「お客様の役に立ちたい」と本気で考え、仕事のレベルを高めていくことを「お役立ち道の仕事ぶり」と呼んでいます。

 そして、社員同士が手を取り合って様々なことにチャレンジし、よりお役に立てる仕事を創り出していく経営を「お役立ち道経営」と呼んでいます。


 このブログでは、社員一人ひとりがお役立ち道の仕事を極め、自分らしくやりがいを持って仕事をする企業をつくるためにはどうすればよいかを考えていきます。



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お役立ち道ねっとは、誰もが持っている “誰かの・何かの役に立ちたい” という想いを形にし、
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松井 達則

松井 達則

株式会社ジェック 代表取締役社長 【経歴】 大手金融会社を経て、2001年ジェック入社、コンサルタントとなる 2018年 取締役就任 2023年 代表取締役社長就任 【お役立ちコンセプト】「自燃型の人財づくり」 自分で考え、自分で動く自律型の人財はもはや当たり前。 自分の心に火をつけ、常に意欲的に行動することで、周りにも火をつける「自燃型」の人財づくりのお手伝いをいたします。
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猪突猛進ならぬ、あちこちキョロキョロ好奇心旺盛で沢山の引き出しを持っている、クリエイティブないのしし。

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固定観念にとらわれず、硬い殻を破るのはお手のもの。新しいことが大好きなイノベーティブなくり。

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