
答え無き時代こそ「メタ認知」することの重要性 ~働き方改革とリーダーシップ~
皆さまからいただいた質問にお答えする形で一緒に深めていきたいと思います。
Q リーダーとして、「働き方改革」をどのように進めていけばよいか悩んでいます。
A 昨今の勝ち組企業の共通点として、「理念と業績の両立」が挙げられます。
理念とは、「全員が理想とする信念であり、組織存続の目的である」ということができます。それは創業期、または 第二、第三創業期における「自社ならではの強みで市場に提供したい価値を表しており、その企業成長の原点であり、全員の仕事における判断基準」ともいえます。そして、業績とは「あらゆる業務上の成績の、お役立ちの結果を数字で表現したもの」です。
しかし、実務の現場では、目的(理念)と結果(業績)の混同によってコンプライアンス違反になり、社会的制裁を受けてしまう企業や個人が後を絶ちません。そこまで厳しい状況に陥っていないとはいえ、期初の目標統合の際に「何のためにこの数字をやらないといけないのか意味がわからない」とか、「どうせノルマだから従うふりをするしかない」というメンバーの説得に困ってしまうリーダーも大勢います。
最高のリーダーは、「顧客価値を共創することで共に成長しよう。顧客価値の量と質を高める能力開発と組織風土革新をしてこそ、メンバーの自主性と創造性を最大限発揮できる。理念と業績の両立はリーダーシップ次第」という行動理論が確立できています。
そして、メンバー一人ひとりが大切な人生を仕事で謳歌できるように「理念に基づいて常に自分のキャリア(働き方 そのもの)を進化させる」ように支援します。したがって、昨今の働き方改革の本質は「理念と業績の両立」ができるリーダーシップの発揮にあるともいえます。
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