問題の根底には組織風土

問題の根底には組織風土

企業の問題の根底に「組織風土」あり。

見えない「組織風土」が暗黙のルールをつくりだす。日々の発言や行動が「組織風土」をつくりだす。


ある銀行の「またか」と思わせるようなシステム障害の連続。


 その調査報告書では、「組織風土」に関して以下のようなことが記載されていた。


・自らの持ち場を越えた積極的・自発的な行動によって問題を解決する姿勢が弱い場面がみられた。


・障害の内容や顧客への影響の全容が明確ではない時点での発言を、リスクがあるものとして控えていた状況もあった。


 その背景には、「積極的に声を上げて責任問題となるリスク」よりも、「各自の持ち場でやれることはやっていたといえる行動をとる方」が、組織内で合理的な選択肢となる組織風土を指摘している。



巨大な企業でも、小さな組織でも、似たり寄ったりの事例は多くあるだろう。



 顧客に対する乱暴な応対を注意しない、商品カタログの写真がもしかしたら差別的かもしれない。しかし作成部門に指摘しにくいので沈黙するる。

それらが、昨今、大きなクレームやネット炎上のきっかけになることは周知の事実である。


炎上したあとで

「だから、あの時、思ったんだけどなぁ…。」

「知らなかった。報告が上がってこないから。」とそれぞれこっそり思う。



「組織風土は長い間かかって醸成されるものだ。」という趣旨のトップの発言があった。


だから、先を見て良い組織風土を創り出そうという意味なのか。

ある意味過去の事象の蓄積なので仕方がないという意味なのか。


前者であるのだろうが、その発言がすでに組織風土に影響している。


 何かとトップに問題あるよねぇと私たちが言うのは易しい。

しかし、私達の組織の一員としての発言や行動が「組織風土」を ”今現在” つくりだしている。


                                      

たま

たま

◆好きな言葉◆ 意識が行動をつくり、行動が習慣をつくり、習慣が人格をつくり、人格が運命をつくる ◆最近思うこと◆ 人は、いつでも合理的で、正しい行動が選択できるとは限らない。 「正しい」という概念も変化していくかもしれない時代。 価値観を見つめ、ぶれずに自分の軸を確立する。 しなやかに事実を受け止めながら一歩一歩前に進む。

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