
コングロマリット・ディスカウント
主要事業ごとに会社を分割する。その合計が各事業ごとの企業価値の合計よりも小さい状態になったことを示す「コングロマリット・ディスカウント」
それとは反対に、複合企業としてのメリットを存分に活かしていることができている状態は、「コングロマリット・プレミアム」。
それにモノ言う株主も反応する。分社化が二転三転した某社のように、大きな企業の話だなと思いつつ、身の回りの状況に重ねてみる。
「連携しましょう!」の甘いささやき・・・
「連携しましょう!」
組織を越えて連携を図り、仕事の相乗効果を出しましょう!
目的はわかっていても、いざ組織横断的なプロジェクトがはじまると、それぞれの組織の思惑に翻弄され、これなら自組織だけでしたほうが良い仕事ができたと思うケースがある。
もしくは、何となく、落としどころが事前に組織で共有されていてそこに無難に落ち着いて一安心する。
その水面下では、感情的な摩擦が生じていたり、それを見て見ぬふりをしたり、人には見えていないはずの心の中もざわざわしている。
「連携」は成果や業績向上の手段であって「目的」ではないのだが、なぜにこれほど執着されるのだろう。価値を生み出す前提条件なのだろう。
企業内コングロマリット・ディスカウント
関わる人達が振り返る。
成果は今ひとつだけど、コミュニケーションが密になったような気がするとメリットを探してみる。
(たぶん気のせいだ。)
それらも、意味は違うけれど、企業内コングロマリット・ディスカウントのように思える。
せっかくの持てる機能がうまく発揮されず、膠着している印象だ。
目指せ!「コングロマリット・プレミアム」
解決の鍵はある。