
そろそろ新入社員が現場にやってくる!
答えのない時代
新人は「育てる」のではなく、「自ら育つ」という視点で考えてみた。
新人に役割を与える
以前に、「新人育成」に関する社内研修で「新人の役割は何か?」と問われたことがある。
答えに窮していると、講師の大声が飛んできた。
「大きな声で明るい挨拶をさせる。すると、職場の雰囲気が明るくなり活性化する。それで最初は十分だ。」
驚きとともに、妙に納得する。
社内の指導名人は、小さなこと(やって当然のこと、少々背伸びすればできること)を新人の日常業務とし、「やればできる」という前提でおおらかに新人を見守る。
それを通じて、新人はその分野ではちょっとしたNO.1になる。
すると、周囲が何も言わなくても自ら工夫をし、先輩に対して指導するほどになる。
先輩も後輩に指導され、「あれっ。確かにそうだよな。」と新鮮な気づきにつながる。
どちらの話も、誰でもその時にできる役割を発揮できるということだ。
企業が置かれていた長い歴史や背景もあり、私たちは「新人育成」に対して、「新人は周囲が育成するもの。してあげるもの。」という固定観念があるのではないか。
自らが答えを創り出す人材(新人)が必要
新人であっても、答えのない時代に、自らの役割ややるべきことを想像(創造)しながら答えを創り出すことが必要だ。
それを周囲が応援し、時には先輩たちも学ばせてもらいながら組織全体が学びにつなげていく。
そういう人材や組織がこれからますます必要になるだろう。
だからこそ、”数日の新人研修“でよく見られる以下のような力が活かされる。
「短期間で吸収し、修正していく力」
「お互いに励まし、協力しあいながら推進する力」
「自己承認欲求が満たされる居場所を見つける力」
そして、自らが必要と思うことを学び、実践していくことが自らの幅を広げていくことに気づいていく。
見守る側の私たちは、その場をしのぐための自分や他者から一方的に押し付けられた事(知識や考え)は、メッキのようにはがれてしまうことは、十分経験済みではないだろうか。
お役立ち道経営と「新人育成」
1.明確な目標を設定する。
2.継続的なトレーニングを行う。
3.フィードバックを定期的かつ具体的に提供する。
4.モチベーションを維持するため、報酬や認定、業務に対するフィードバックが必要。
5.上司や先輩社員からのサポートを受けることが大切。